おすすめしたい本のご紹介 その3 ~ タイトル:心に折り合いをつけてうまいことやる習慣 ~

 本というのは、「人類の宝」と称してもいいくらいのものだと思っています。昔から今までたくさんの人たちが、経験してきた問題や悩み事をしっかりと文字に書いて残してくれています。

 さらには後世に生きる人たちのために問題の対処方法を記録してくれていたり、問題に対する答えのひとつを提案してくれたりします。

 そんな素晴らしいものですので、よくよく探せば、自分の抱える悩み事の解決方法も、きっと見つかるはずです。

 そんな、本が好きな30代おじさんより、心に残った本をご紹介したいと思います。もしご興味がありましたら、是非閲覧していって下さい。

 今回紹介したい本はこちらです。

タイトル:心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
著者:精神科医 中村恒子、奥田弘美

2. あらすじ ~ 70年のキャリアを持つ大ベテラン精神科医からの助言 ~

 この本は70年のキャリアを誇る精神科医 中村恒子先生の波乱万丈の半生のお話、それから日々のストレスへの向き合い方や悩み事に対する折り合いのつけ方について、その経験の観点からたくさんのアドバイスを下さっている本です。

 またそのお話を、同じく精神科医 奥田弘美先生が書き手としてより分かり易く記載してくださっています。

 わたくしは30代のおじさんで常に悩みだらけのどうしようもないサラリーマンなのですが、先生のお話しにたくさんの気づきを覚えました。

3. おすすめしたいポイント

 この本では「仕事」、「親子関係」、「夫婦」、そして「対人関係」など、我々の誰もが経験するであろう問題を題材に挙げてくださっています。

 全体的なネタバレは避けますが、この本を読んで私が良かったと思ったポイントは3つあります。

 まず私が最初に納得したのは、「仕事とはお金のためでいいのではないか」という先生のシンプルなアドバイスでした。

 確かにこれまでの自己啓発の本や、日々働いている人々の中にも「何のために働くのか」という問いに対し複雑であり高宗な答えを持っている人が多くいる気がします。「自己実現のため」やとても立派な目的を掲げ、日々苦しそうに自分を納得させて働いている人、いないでしょうか。

 それが悪いだのダメだというつもりはないですが、ここはひとつ現実的な答えとして「お金のために働いている」という考え方も立派な理由の一つになるのではないでしょうか。

また、2つ目に仕事の続け方についても「中途半端で大いに結構。続けることが大事である」という一つの提案を下さっています。

 確かに、同じ仕事を長く続ければ続けるほどこだわりが強く生まれてきます。私の場合ですともう10数年販売企画系という同じ仕事を続けさせていただいておりまして、そうなってくるともう「ここまで出来て100点!」というラインがとんでもなく高くなっているケースがたくさんあります。

そんなときにさらにたくさんの仕事が舞い込んできた日には、、、正直しんどい時も多くあります。

 そんなとき「中途半端で結構!続ける方が大事!」と言ってもらえると重荷もすっとなくなりますね。実際には自分で「中途半端で結構!」と言い聞かせてこっそり荷を下ろしていますが、そんなときに限って「いい出来だね!」なんて言われることもあります。

人が望むものを100%知るというのはなかなか出来ることではありませんし、自分では80点、下手したら70点のつもりでも、実は人から見たら120点くらいの出来栄えだったということはよくあると思います。

 辛い時には一度、力を抜いて自然体で取り組むという手も十分有効ですね。

 最後の3つめは、「幸せでなければいけない」と考えない方が幸せである、と助言をくれています。具体的には「誰々と比較するとこうだ」とか、「こうでなければいけない」といったことのほとんどはしんどくなるもので、他の人の価値観で縛られると自分の欲求不満の正体に気づけない、と言及しています。

 自分の人生を明らかにし、これで十分だと納得する道を探すこと。「こうでないといけない!」という考えに対して「そんなことはないのではないか?」と軽く自問自答出来る様にしておくことが、余計な考えで重荷を背負わないでいい方法であると提案をくれます。

 他人と比べて幸せかどうか、そこに本当の答えなどないと、提案してくれます。

 まだまだたくさんのアドバイスがこの本には書かれております。具体的にはご夫婦の悩み、家庭の問題、友人トラブルなどなど、様々な場面のものの見方についてのアドバイスがありますので、興味が出たという方は是非読んでいただきたいです。

4. 読んでほしいと思う人

 この本は是非働き盛りの社会人(20代後半以上)の皆さまや、ご家庭をもつ奥さまに読んでいただきたいと思います。おすすめしたいポイントで御説明した通り、市井に生きる人々の悩みに向き合い、適切な解決策を提案してくれています。

 これまで競争の中に身を置き、漠然と必死になって働いてきた私にとって、新しいものの見方を得るとても良い機会となりましたので、是非私と同じ年齢層の方で、漠然とした悩みをお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非読んでいただきたいと思います。

5. まとめ

 いかがでしたでしょうか。この本に書かれている大ベテランのお医者さまからのアドバイスは、日々の悩みを抱える我々にとてもしっくりくる、今のヒトの生き方にマッチする様な内容がたくさん織り込まれていると思います。

 本というものは、抱えた問題を少しでも解決に導いてくれる良き理解者として、はたまた人生をより良くするためのアドバイザーとして、日々あらゆる人たちを救い、導いてくれているものだと思います。

 以上、この投稿が少しでもお役に立てましたら幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です