おすすめしたい本のご紹介 その (1)~ タイトル:嫌われる勇気 ~
「本を読みたいな~。」、「最近のランキングの本は読んだな~。他におもしろい本はないかな~」
という方、いらっしゃいませんか?
私、本が好きな30代のおじさんですので、おじさんの観点からおすすめしたい本を、投稿にてご紹介していきたいと思います。もし宜しければ是非とも閲覧していって下さい。
また、本投稿につきましては極力ネタバレを避けた上で「こんなところが面白かった」などお伝えできればと思いますが、幾分か踏み込んだことも申し上げることもあるかもしれません。そのため、あくまで個人的なおすすめポイントとして閲覧いただけますと幸いです。
CONTENTS
1. 紹介したい本
今回おすすめしたいのはこちら、「嫌われる勇気」です。
タイトル:嫌われる勇気
著者:岸見一郎、古賀史健
刊行:ダイヤモンド社
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2. 「嫌われる勇気」のあらすじ
この本の概要といたしましては、容姿や気質、親との関係、仕事についてなど多くの悩みを持つ青年と、「世界はシンプルであり、いつでも幸せになれる」と不可思議なことを説く哲学者、「哲人」との対談の内容を対話形式でまとめ、なぜ世界はシンプルなのか、なぜ幸せになれるのか、それぞれの答えを具体的かつシンプルに提示していく本です。
ちなみにこの哲人は、フロイト氏・ユング氏と並び心理学の三代巨頭と称されるアルフレッド・アドラー氏の思想「アドラー心理学」の立場からの考察を展開されているとの事です。
この考え方で得られた観点から青年は、これまでにあった無意識とまで言えるような自身の考え、行動にあった本当の思いに気づき、少しずつ変わっていく様子が見て取れます。
3. おすすめしたいポイント
結論から申し上げますと、素晴らしい内容です、おすすめしたいです。(すみません、おすすめ出来てないですね)
この本、「心理学」や「哲学」と書くとかえって身構えてしまう方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、この著書で言及されている問題というのは「思春期の悩み」や「いじめ」、「引きこもり問題」、「上司からのパワーハラスメント」といった、誰もが経験するかもしれない問題を題材として挙げています。
また、その一つ一つの問題に与えられた本当の「意味」の考察や、具体的な解決方法を提示してくれます。しかもこれがなかなかの劇薬で、私個人の意見ですがこれまで生きてきた中で、このような観点で物事を見たことが無かったことを痛感致しました。
そして、この本は「人生」というものについても言及する部分があります(勿論、劇薬です)。もしお子さまに見せようとお考えの親御さんがいらっしゃいましたら、お子さまにお見せする前に一度、ご自身でさっと読んでみることをおすすめします(おじさんの観点では、親御さんが読んでも劇薬だと思います)。
劇薬ですが、なにもお子さまの行動が、本を読んだ後で突然豹変するのを心配しているのではなく、親御さんが「あれ、冷たくない?」とか「え、そんな言い方しなくてもいいでしょ」と思ってしまうかもしれません。それはもしかすると、親御さんの方が「課題の分離」が出来ておらず「自己受容」や「信頼」、「貢献」といった行動が取れていないのかもしれません。
4. 読んでほしいと思う人
この本につきましては、本当は色んな人に読んでほしいので「全員!」と言いたくなりますが、基本的には漢字が読める小学校高学年以上から読んでいいのではないかと思います。
時折青年が、自分が行った行為・考えの背景を哲人に率直に言及され、恥ずかしくなりカッとなって話をしている文章がありますが、子どもを持つ親として気になってしまう「性的な文章」や「暴力的な表現」などは無く、真摯に問題に向き合って書かれた本だと思います。
また、悩みをもつ現代の社会人の皆さまやお子さんをお持ちの奥さまにも向いていると思います。この本では教育の観点からも一つの提案を行っていますが、今の時代で実践するのは誤解を招くケースもあると思いますので全部は実践出来ません。しかしながら、せめて「ありがとう」の言葉が「あなた」と「わたし」の間で少しずつ増えていくだけでも、問題に対する解決に向けた、大きな改善効果が見込めるのではないでしょうか。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。「嫌われる勇気」というタイトルの通り、問題の解決に向けたアプローチがかなり斬新なのですが、説明してもらうとこれまた地に足の着いた考え方で、しっくりくる内容の本です。
また、加えてのコメントなのですが、これまでおじさんが子どもの頃には、この様な考え方で物事を教えてくれた大人というのはいませんでした(おじさんの育った場所が田舎すぎて人がいなかったのもありますが)。
正直に申し上げれば、おじさんが青年だったころの時代にはこの様な考え方や観点は多様性を許してしまうと言いますか、ただの競争から降りるなど誤解もあるでしょうし、言語道断と言わんばかりの罰を受ける羽目にもなったかもしれません。
その様な環境を経験なさった大人の方々にも、是非とも見ていただきたいと思います。この考え方がこれから世界に羽ばたくお子さまの未来を、より良いものにしていくかもしれません。
最後に哲人の例え話をお借りしますと、「もしかするとあなたはサングラス越しに世界を見ているかもしれない。それに気づいて外せば、強烈な光が差してまたあなたはサングラスを必要とする。それでも外して、世界を見る勇気があるか。」との事です。
以上、おじさんの観点からおすすめしたい本シリーズでした。興味をもっていただけていましたら、とても嬉しいです。
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