おすすめしたい本のご紹介 その(2)~ タイトル:君たちはどう生きるか ~
「この本どんな内容なのかな~」
「世の中のおじさんは、普段どんな本を読んでいるのかな~」
という方、いらっしゃいますでしょうか。
本が一般人レベルで好きな30代のおじさんより、おじさんの観点からおすすめしたい本を本投稿にてご紹介していきたいと思います。もし宜しければ是非とも閲覧していって下さい。
また、本投稿につきましては極力ネタバレを避けた上で「こんなところが面白かった」などお伝えしていければと思いますが、幾分か踏み込んだことも申し上げるかもしれません。そのため、あくまでも個人的なおすすめとして閲覧いただけますと幸いです。
CONTENTS
1. 紹介したい本
今回おすすめしたい本はこちら、「君たちはどう生きるか」です。
(既に大人気の本ですので、知ってるよ!という方はご容赦ください)
タイトル:君たちはどう生きるか
著者:吉野 源三郎
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2. 「君たちはどう生きるか」のあらすじ
この本は主に、15歳という多感な時期の少年コペル君(本作の主人公。本名は本田潤一くん)の葛藤と成長の物語で、母方の弟である、大学を出たばかりの法学士の叔父さんのアドバイスが魅力的なストーリーとなっております。
扱われているテーマは「貧困」や「いじめ」、「学問」、そして人が犯す「過ち」と「勇気」などについてであり、コペル君が感じたこと・学んだことと、叔父さんの見解・アドバイスが交差し、その流れを通して読者に“生き方”を考えさせてくれる一冊です。
3. おすすめしたいポイント
この本に出てくる法学士のおじさんがとても博識です。ここまで立派な20代はなかなかいないだろうと思えるほどの人格者です。そうです、私はこんな叔父さんに出会いたかったと思う、おじさんです。
この中でわたくしおじさんが好きなポイントは、3つあります。1つは、主人公のコペル君が感じたたくさんの人の流れ、存在を叔父さんに話し、叔父さんは真摯に“コペルニクスが唱えた地動説”の話を語ってくれ、その観点の大切さ(自己の利害のみに執着しない観点)を大事にすることを教えてくれるところです。
2つ目には、たくさんの人が考えたことのある「なぜ勉強する必要があるの?」という疑問に対して、一つの答えを提案してくれていること。
さらに、3つ目には、実際にコペル君が犯してしまった過ちについて叔父さんなりの、その過ちへの苦悩、そして立ち直る手段(生き方)について言及してくれていることです。 言い回しや表現がかなり以前のもので読みづらさもありましたが、内容としてはとても考えさせられる作品だと思いました。
4. 読んでほしいと思う人
私が特に読んでほしいと思う人は、まさにこれから世の中に飛び立つであろう小学校高学年以上の方々です。
なぜ学問というものが存在しているのかというテーマについても、この叔父さんは明確な背景を述べてくれます。また、これは今の親御さんからお子さまへお話することが出来たら、お子さまは感動するのではないでしょうか。
(ちなみにうちの子は「へぇ~!そうなんだ~!」で終わりました。叔父さんの様な説得力がありませんでした。とても悲しいです。)
また、これは子どもも大人も分け隔てなく経験することですが、「友情」を守れなかった時のつらさ、その時の対処の仕方についても、誠心誠意向き合うという一つの解決策を提案してくれています。
叔父さんは 「「良心」がしびれてしまわない以上は、過ちを犯したという意識は僕たちに苦しいという思いをなめさせずにはいられない。しかし正しい道に従って歩いてゆく力があるからこんな苦しみも味わうのだと、新しい自信を汲み出していこう」 という名言をくれます。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。是非ともお子さまにも読んでいただきたい本です。特にこれから10代、20代を謳歌する人にとって「友情」や「学問」というテーマは切っても切れない縁で繋がっていると思います。
ここでおじさん(わたくし)の様に良心がしびれてしまってはいけませんので、たくさんの事が分かるようになってくる年代であればこそ、こんな考え方だってあるんだ、こうする方法もあるんだ、という一つの選択肢を学ぶ上でも是非とも読んでいただきたい本です。
以上、この投稿がお役に立ちましたら幸いです。